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共同通信
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【マニラ共同】フィリピン・パラワン島北西沖の南シナ海で海上自衛隊とフィリピン、米国、オーストラリアの海軍の艦船や航空機が対潜水艦戦訓練を含む初の本格的な4カ国海上演習を7日に計画していることが2日、複数の関係筋の話で分かった。南シナ海のアユンギン礁でフィリピン軍拠点への補給船を中国が放水砲で妨害し軍人らが負傷する中、日米豪にはフィリピンとの結束を強調する狙いがある。
関係筋によると、海自は護衛艦を派遣する。フィリピンは4カ国演習を年数回のペースで定例化したい意向という。
フィリピン軍は昨年11月以来、米軍、オーストラリア軍と二国間の「海上協力活動」として共同巡回を行ってきた。今回は初の4カ国間の海上協力活動と位置付ける。相互運用性の向上を掲げ、対潜戦に加え、艦船間の通信、隊列を組んでの航行も訓練する方針だ。
マルコス大統領は今月11日に米ワシントンで日米と首脳会談を開く予定。相互運用性や共同航海を含む3カ国合意を準備していると明かしており、海上協力活動が合意に盛り込まれる可能性がある。