テロの被害者も完走 ESBランナップで

 2日付のMSNによると、マンハッタン区のエンパイアステートビルで1日、恒例の「エンパイアステートビル・ランアップ」が開催され、ボストン・マラソン爆弾テロで負傷した女性が参加して話題となった。
 このレースは、ビルの86階まで、1576段の階段を一気に駆け上がるというもの。今年で40回目を迎え、世界に幾つかある高層ビルの階段駆け上がりレースの元祖でもあり、毎年数百人が参加する。今年はその中に、ロザン・スドイアさんの姿があった。スドイアさんは、2013年4月に起きたボストン・マラソン爆弾テロ事件で負傷し、右足の膝から下を失った。この日も義足で参加し、1時間40分余りをかけて完走した。
 付き添ったのは、消防士姿のフィアンセ、マイク・マテリアさん。マテリアさんは、事件当日スドイアさんを病院に担ぎ込んだ消防士だった。それが出会いのきっかけとなり、2人はこのほど婚約したという。
 男子の優勝者はポーランド出身のピオトール・ロボドジンスキーさんで10分31秒を記録。女子は、オーストラリア出身のスージー・ウォルシャイムさんが12分11秒で優勝した。ウォルシャイムさんの優勝は5年連続、8回目となった。

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