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共同通信
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【台北共同】台湾の気象当局によると、3日午前8時(日本時間同9時)前、東部沖を震源とする大きな地震があった。日本の気象庁は地震の規模をマグニチュード(M)7.7と推定している。台湾の消防によると東部の花蓮で7人が死亡し、各地で計711人が負傷した。現地メディアによると花蓮では震度6強となり複数の建物が倒壊した。気象庁によると沖縄県与那国島では震度4を観測。沖縄本島地方などで一時、津波警報が出た。住民らが避難した。
花蓮では倒壊した建物などに77人が閉じ込められた。東部の主要道路は通行止めとなった。台湾の王国材交通部長(交通相)は、鉄道や道路に被害が出たため、花蓮や台東は陸の孤島になっていると指摘した。
台湾の当局は地震の規模をM7.2と発表。1999年に台湾中部で起きた地震以来の大地震だという。蔡英文総統は、軍が被災地の支援を行うと明らかにした。当局は全ての原発で安全が確保されていると発表した。
岸田文雄首相は台湾に対して「要請に応じて早急に支援を行う」と述べた。