事件から半年で逮捕 QU区ジョガー殺人事件

 ニューヨーク市警(NYPD)はブルックリン区イーストニューヨークで5日、クイーンズ区ハワードビーチ近くのスプリングクリークパークで昨年8月、ジョギング中に行方不明になったカリーナ・ベトラノさん=当時(30)=を殺害した容疑で、20歳の男を逮捕した。各メディアが報じた。
 逮捕されたのは、シャネル・ルイス容疑者。NYPDによると、複数の違反で召喚状を発行されたことがあるものの、過去の犯罪歴はないという。NYPDは、この殺人事件が用意周到に計画されたものではなく、突発的に起きたとみている。ロバート・ボイス刑事部長によると、容疑者は調べに対し、罪を認めて事件の詳細を話し始めているが、動機は明らかになっていない。
 逮捕の決め手となったのは、DNA。NYPDは4日、約2年前から暮らす母親宅にいた容疑者からDNAのサンプルを採取した。鑑定の結果、ベトラノさんの爪や背中、携帯電話などに残された犯人のDNAと一致した。
 発生から数週間後に暗礁に乗り上げた事件解決のため、遺族はクラウドファンディングで情報提供者へ約27万ドル(約3千万円)の謝礼金を用意していた。

逮捕を伝える記者会見についてのNYPDのツイッター投稿(photo: NYPDnews)

逮捕を伝える記者会見についてのNYPDのツイッター投稿(photo: NYPDnews)