「もしトラ」に不安凝縮

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共同通信
米ウィスコンシン州グリーンベイでの集会で踊るトランプ前米大統領=2日(AP=共同)

 【ワシントン共同】米大統領選は日本での軽いパニックを示す流行語を生み出した―。ワシントン・ポスト紙電子版は6日、米国第一主義のトランプ前大統領が返り咲く可能性に世界が注目する中、日本では「もしトラ」という言葉にトランプ氏復権への不安がうまく凝縮されていると紹介する記事を掲載した。

 「もしもトランプ氏が再び大統領になったら」を略した「もしトラ」のほか、さらに当選の確度が高い「ほぼトラ」や「まじトラ」、「確トラ」の言葉もはやっていると米国の読者に伝えた。

 記事は、米国が再び自国第一主義に傾けば同盟関係に不確実性が増すため「はらはらするのも無理はない」と理解を示した。

 「中国や北朝鮮など差し迫った安全保障上の懸念に対するトランプ氏の型破りな姿勢に、日本の指導者や官僚たちは第2次トランプ政権が何をもたらすか心配している」とした。

 故安倍元首相はトランプ氏と信頼関係を築き、日米同盟を強化した。記事は「日本は米国とのパイプ役を2022年に暗殺された安倍氏にもう頼れないという現実がある」とも指摘した。