官能映画とは無関係 MH区のアーティストが提訴

 5日付のニューヨーク・ポストによると、マンハッタン区在住のアーティストが、インテリアデザイナーに対し、自分の作品を許可なく映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」に関連する商品として販売したとしてこのほど、訴えを起こしたことが分かった。
 アーティストのカリオペ・アモフォスさんの作品には自身を写した写真が多く、ぼかしを入れたり鏡に映った姿を重ねたりして、官能的な芸術作品として発表している。一方、インテリアデザイナーのジャネット・モライスさんは、販売会社を通して高級家具を販売している。2015年に英国の同名官能小説が映画化されるに当たり、モライスさんがインテリアデザインを担当。最近になって、その映画に関連するインテリア商品の販売を開始した。真鍮のタンスが2万1千ドル(約235万円)、コーヒーテーブルが1万ドル(約112万円)といずれも高額だ。
 その中にアモフォスさんの作品をデザインに使用したものも含まれていたといい、アモフォスさんは、自分の作品は映画に関係なく、ほかの商品と同類に扱われるのは迷惑であると販売中止を要請したが、聞き入れられなかった。そのため、損害賠償を求め訴訟に踏み切ったという。

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