Published by
共同通信
共同通信
【ワシントン共同】イランによるイスラエルへの攻撃に対し、バイデン米政権は現地時間の13日から14日にかけて、陸海空に展開する米軍を動員して迎撃を支援した。イスラエル領内の被害を防げるか、予断を許さない緊迫の作戦が繰り広げられた。
「実際に攻撃が来るまで、全容はつかめなかった」。米政府高官は14日、記者団に語った。一時はイランが発射した弾道ミサイル100発以上が同時に飛来する状況で、イスラエルに到達するまでの時間の猶予も少なかった。
米軍は、破壊したのは少なくとも弾道ミサイル6発や無人機80機だと発表。地中海に展開中の複数の米軍艦や、陸上部隊の地対空ミサイルシステム「パトリオット」を使った。飛行中の無人機は米軍機が撃ち落とした。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派がイスラエルを攻撃するために発射しようとした弾道ミサイルや無人機も発射前、フーシ派の支配地域で未然に阻止した。米政府高官は、イランの攻撃が想定よりも大規模で「困難な作戦だった。成功は準備のたまものだった」と振り返った。