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共同通信
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【ニューヨーク共同】判事に対する不満をあらわにしながらも、陪審員候補には笑顔を振りまいた。トランプ前米大統領が15日、不倫口止め疑惑に絡む事件の初公判に出廷した。検察と弁護側の応酬が長引く中、目を数分閉じて、こっくりとうなずき、居眠りしたような一幕もあった。
午前9時半(日本時間同日午後10時半)ごろ、紺のスーツに赤いネクタイ姿で弁護側の席の中央に座ったトランプ氏。開廷前に許可された撮影が始まると、わずかに姿勢を正して顔を上げ、眉間に力を込めて鋭い表情を演出した。自身の権利などについて判事から伝えられると、小さな声で「はい」と応じた。
午後、判事がいったん退廷すると不満そうな表情で判事席を何度も指さし、隣に座る弁護人にまくし立てた。陪審員選任手続きで約100人の候補が法廷に入った後、判事に被告として紹介されると、起立して候補に向かって笑顔を見せた。
初公判冒頭には弁護人に何度も耳打ちしていたが、検察と弁護側の協議が続くと、目を閉じる時間が増えた。うとうとしている様子で、判事の声などで目を開けることもあった。