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共同通信
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【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は1日、連邦公開市場委員会(FOMC)で主要政策金利を5.25~5.5%で据え置くことを決めた。金利の維持は6会合連続。パウエル議長は会合後の記者会見で「ここ数カ月、物価上昇率2%の目標達成に向けて進展していない」と指摘。利下げの開始時期が遅くなる可能性を示唆した。
FRBが3月に公表した経済見通しでは、年内3回の利下げを見込んでいた。市場では高金利政策が長期化するとの警戒感が高まっている。米国の高金利が続けば、一段の円安につながる可能性もある。
パウエル氏は、物価上昇率が2%に向かうとの確信を得るには「以前の予想よりも時間がかかる」と指摘。
会合では、米国債と住宅ローン担保証券(MBS)を合わせて月950億ドル(約15兆円)を上限としてきた保有資産縮小のペースを減速することも決めた。MBSの上限を現行の350億ドルで維持する一方、米国債は600億ドルから250億ドルに引き下げることとし、6月1日から実施する。