14日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、2014年7月にスタテン島で、黒人男性のエリック・ガーナーさん=当時(43)=がニューヨーク市警察(NYPD)の白人警官に絞殺された事件を発端に始まった抗議運動、「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)」が開始2周年を迎え、13日、多くの抗議者がグランドセントラル駅に集結した。
「ピープルズ・マンデー」と名付けられた抗議運動では、同駅やブライアントパークなどに月曜ごとに抗議者らが集まり、全米で起きた警官が関与する死亡事件の各被害者の名を読み上げる。約100人の抗議者らがグランドセントラル駅からタイムズスクエアまで行進し、十数人で編成されたNYPDの部隊がこれに続いた。
主催団体NYCシャット・イット・ダウンの創設者、マイク・ベントさんによると、今後も週に1回の集会は継続する予定だという。同団体は過去にNYPDと衝突し、ベントさんはこれまでに十数回逮捕されているが、同日の逮捕者はなかった。
抗議運動は、15年にスタテン島の大陪審が、ガーナーさんの頸部を圧迫し窒息死させたダニエル・パンタレオ元巡査を不起訴とする判断を下した日から、約2カ月目に始まった。