13日付のFOX5によると、ニュージャージー州でオピオイド系の鎮痛剤やヘロインのまん延が深刻化していることを受け、同州のクリス・ポリノ検事総長はこのほど、医師が一度に処方できるオピオイド系鎮痛剤の処方量を制限する法案を同州議会に提出した。
同州では、医師は一度に30日分に相当する量の「パーコセット」や「オキシコンチン」、「バイコディン」などのオピオイド系の鎮痛剤を処方することができるが、同法案ではこれを5日分に制限する。
バーゲン郡のガービー・グリュアル検事によると、同郡では昨年だけで90人が薬物の過剰摂取で死亡しており、そのうちのほとんどがヘロインやオピオイド系鎮痛剤によるものだった。このような状態は、過去3~4年の間改善することなく、今年1月だけでも既に6人が死亡している。
しかし同州医師会は、問題について把握しているものの、医療上の理由から本当に薬を必要とする患者にとって不公平であると主張。同医師会のローレンス・ダウンズ会長は、術後の激しい痛みを伴う乳腺切除や胸部手術、そのほか5日間以上の鎮痛剤の服用を必要とする医療処置を受けた患者のために、7日分までの処方が許可されることを求めている。