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共同通信
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【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領の不倫口止め疑惑に絡む事件の公判が13日、ニューヨーク州地裁で開かれ、トランプ氏の顧問弁護士だった元腹心マイケル・コーエン氏が出廷した。2016年大統領選でトランプ氏が不倫の発覚を懸念していたと説明。「とにかくやるんだ」と口止めを指示されたと証言した。
トランプ氏と決別したコーエン氏は、検察側の最重要証人。トランプ氏が女性有権者への影響を危惧していたと指摘し、口止め料について「心配するな。金は返す」と約束したと語った。
コーエン氏はトランプ氏の顧問弁護士を10年間務めた。16年大統領選の直前、トランプ氏と不倫関係にあったと主張する女性に口止め料13万ドル(約2千万円)を支払ったとされる。トランプ氏はコーエン氏への弁済を帳簿上で「法務費用」と偽って処理した罪に問われている。
口止め料支払い自体は違法ではなく、トランプ氏は無罪を主張している。トランプ氏に近いバンス上院議員らが裁判所の外で「いかさまの訴追に対抗するには大統領選でトランプ氏に投票するしかない」と訴えた。