15日付のWNYCによると、移民や性的少数者(LGBTQ)を保護し、差別のない労働環境を提供する「聖域レストラン」運動が、ニューヨークでも始まったという。
「強制送還や差別、ヘイトクライムなど暗い話題が多い」と嘆くのは、サルー・ジャラマンさん。レストラン業界で働く労働者を支援する非営利団体、レストラン・オポチュニティ・センターズ・ユナイテッドの共同創設者だ。ラテン系住民の支援団体、プレゼンテと協力して、この運動を開始した。
賛同するレストランはその旨が分かるサインを見える場所に掲げ、そこで働く移民やLGBTQの人々を保護し、一切の差別や嫌がらせ、いじめのない労働環境を約束する。さらに、店で働く権利についての講習会も行う。マンハッタン区アッパーイーストサイドの地中海料理店、アマリもその1つで、オーナーのジェームズ・マリオス氏は、「夜中に移民局から捜査が入るとか、家族がバラバラになっているなど嫌なうわさが絶えない」と語る。キッチンで働くスタッフは家族同様と、参加を決めたという。
この運動は全米に広がっており、シカゴやサンフランシスコ市などで100以上のレストランが参加している。