ターゲット、5000品目値下げ
ミルク、パン、野菜などインフレに対応
ディスカウントストア・チェーン、ターゲットは20日、日用品約5000品目の値下げを実施すると発表した。インフレに苦しむ消費者には朗報だ。
同社によると、夏の始まりとなるメモリアルデーを前に、バーベキューに使える鶏の胸肉や、スモークソーセージなど1500品目の値段を下げたばかり。残りの品目は夏までに実施する。対象は、ミルク、パン、ソーダ‐、野菜、果物、スナック、ヨーグルト、ピーナッツバター、コーヒー、紙オムツ、紙タオル、ペットフードなど。従来のディスカウント価格からさらに低くなる。店舗販売のみならず、ネット通販にも適用される。
「Good&Gather」や「everspring」といったストアブランド(SB)に加え、ナショナルブランド(NB)の商品も安くなる。例えば、トーマスのベーグル(プレーン、20オンス)は4.19ドルから3.78ドルに下がる。クロロックスの除菌ワイプ(香り付き、75枚入り)は5.79ドルから4.99ドルに、ピュリナワンのキャットフード(チキン&グレービー、13オンス)は2.39ドルから1.99ドルに値下げとなる。
今回の値下げは、競争状況を加味したもの。今月初めには格安スーパー、アルディが約250品目を値下げしており、ウォルマートもロールバック(長期値下げ)商品数を増やしている。ターゲットのエグゼクティブVP、リック・ゴメス氏は「消費者の台所事情は苦しい。少しでも助けになれば」と話している。
ターゲットでもっとディスカウントを楽しむためには「ターゲット・サークル・カード」を使う手がある。さらに5%の割引となる。年会費は無料だ。「ターゲット・サークル」というロイヤリティープログラムもある。こちらも年会費は無料。会員向け特別価格品の提供やポイント獲得ができる。
1946年創業のターゲットは全米に約2000店舗。多くは10ドル以下で1ドル以下もある低価格帯SB「dealworthy」や多くは15ドル以下の必需品SB「up&up」も持っている。