16日付のロイター通信によると、ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PA)は同日、今後10年間で総額322億ドル(約3兆6千億円)となる資本計画を承認した。同計画には2026年までの修復や拡張工事の詳細全てが盛り込まれている。
中でもハドソン川の下を通る新トンネル工事のゲートウェーは、全米でも最大規模のインフラ工事。アムトラックが240億ドル(約2兆6900億円)の予算をかけ建設する。ニューヨーク州と連邦政府が建設資金を折半することで同意しており、第一期工事の借り入れに対して27億ドル(約3020億円)の債務元利支払い金を計上した。
また、今年で建設後66年になるマンハッタン区西42丁目のバスターミナルの老朽化が深刻なため、建て替え費用として35億ドル(約3900億円)が計上されている。
PAは、今回の資本計画が総額200億ドル(約2兆2400億円)の賃金と560億ドル(約6兆2700億円)の経済活動をもたらす効果があると推定している。
米国勢調査局によると、ニューヨークとニュージャージーの2州で空港、橋、トンネルを運営するPAは、全米の経済生産高の約10%を生み出しているという。