Published by
共同通信
共同通信
自民党の平井卓也衆院議員(比例四国ブロック)と福岡資麿参院議員(佐賀選挙区)が自身が代表を務める党支部に寄付し、所得税の一部を控除されていたことが30日、両氏への取材で分かった。平井氏は党広報本部長で、党執行部メンバーでも税優遇が明らかになった。2人は政治資金パーティー裏金事件では、派閥からの還流は受けていない。
平井氏の事務所によると、平井氏は自らが代表を務める「自民党香川県第1選挙区支部」に2020年に1千万円、21年に500万円を寄付した。20年分は控除手続きをしたが、21年分は控除を受けていないとした。
福岡氏は30日、22年に自ら代表を務める党支部に200万円を寄付し、約67万円の控除を受けたことを認めた。「控除をしてはいけないという認識はあったが、税理士に伝わっていなかった。近く修正申告をしたい」と述べた。
裏金事件で、還流分の不記載があった稲田朋美衆院議員(福井1区)や菅家一郎衆院議員(比例東北ブロック)も、政党支部に寄付し、税控除を受けていたことが明らかになっている。