学校でのスマホ禁止法案を提出へ
NY州、携帯のテキスト使用は容認
ニューヨーク州のホークル知事は今年後半、学校でのスマートフォン利用を禁止する法案を提出する意向を明らかにした。スマホの使用は禁じるものの、テキストメッセージの送受信ができるシンプルな携帯電話については、保護者が難色を示していることを踏まえ、許可する。来年1月の州議会で論議が交わされる見通しだ。
「スマホが持つ中毒性のアルゴリズムは若者を引き込み、人間的なつながりや社会的交流、さらには通常の教室における活動から切り離された『空間の囚人』にしてしまうのを見てきた」。ホークル氏は、スマホが与える悪影響について強い懸念を示す。その上で「保護者は学校での銃乱射事件をとても心配している。緊急事態発生時に、何らかの形でつながることができることを望んでいる」とも述べ、テキストの使用には理解を示した。
ホークル氏が強調したスマホ禁止法案は、既に表明済みの2法案に続くものと位置付けている。オンライン上における子どものプライバシーを保護するとともに、SNSの特定機能に対するアクセスを制限することなどが骨格だ。法案で定めた規制に違反した企業は、違反1件につき5千ドルの罰金を課される。同時に、保護者は損害賠償を求める訴訟を起こすこともできる条項も盛り込んだ。 (30日、ガーディアン)