大家が住人を刺殺 家賃未払いでトラブル

 23日付のニューヨーク・ポストによると、ブロンクス区にあるアパートの1室で22日、家賃を巡るトラブルが原因で住人が大家に刺殺される事件が起きたという。
 同午後6時半ごろ、通報を受けて駆け付けた警官が、ザキール・A・カーンさん(44)が自宅アパート前で血を流しながら意識不明の状態で倒れているのを発見した。カーンさんの死亡は間もなく確認され、アパートの家主であるターハ・マハラン容疑者が殺人の疑いで逮捕された。近隣の住人によると、カーンさんは月1500ドルでアパートを借りていたが、家賃を9カ月ほど滞納していたという。住人の1人は、何カ月も未払いが続いている状態にしびれを切らしたマハラン容疑者が、ついかっとなってしまったのではと取材で述べたが、「マハラン容疑者は優しい人だった」とも付け加えている。
 不動産会社の経営者でもあるカーンさんはバングラデシュ出身で、地元の同郷人コミュニティーの中では親しまれる存在だったという。しかし優秀なブローカーとして働く一方、トラブルメーカーとしても知られていた。殺害される数日前にはストーカー行為を巡る訴訟のために裁判所に赴いたばかりで、来月25日にも再出廷する予定だったという。

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