ジョロウグモ到来の恐れ
専門家「放っておけばいい」
全米の今夏は、虫が多いひとときになるかもしれない。1803年以来、13年ごとに大量発生する「13年ゼミ」と17年ごとの「17年ゼミ」が揃って羽化する「素数ゼミ」が1兆匹出現する上、斑点ランタンフライが復活。さらに、科学者たちは北東部に新参者である「ジョロウグモ」の到来を予測している。
ニューヨーク・タイムズ(6日付)によれば、ジョロウグモは色鮮やかな大型のクモであり、いつ出現するかは不明だ。とは言え、数百万匹も出現することはない上、他の害虫を食べてくれる。専門家によれば、大きさはヒトの手を伸ばしたくらい、長い脚を持つ。メスの体長は最大8インチ(約15センチ)であり、オスはその約半分。気流に乗って空中を移動し、車やトラックに付着することもあるという。
年内にも、ニューヨーク、ニュージャージー両州を含めた東海岸に到達するとみられる。ただ、放っておく限り、噛まれることはないとされる。仮に噛まれたとしても、ハチに刺されたような感じにとどまる。もし、見つけたとしても、ジョロウグモかどうかを識別するのは極めて困難だ。このため、専門家は「在来種にとてもよく似ており何もしないのが一番。放っておけばいい」と指摘している。