NY州、高校卒業要件を変更へ
リージェンツ合格を除外
ニューヨーク州教育当局は10日、9年生から12年生で受ける教科別テスト「リージェンツ」の合格を高校卒業要件としていた従来の方式を変更することを明らかにした。代わりに、知識やスキルを証明するため、批判的思考など7つの主要分野から選択することができるという。今後、州議会で承認された後、実施される。
今回の変更を巡っては、同州の卒業要件を再定義するため、数年間かけて協議が進められてきた。7分野は他に、効果的なコミュニケーション、文化的情緒的能力、社会的情緒的能力、革新的な問題解決能力、教科横断的な読み書き能力、「グローバル市民 」としての地位。これらの分野を合わせて「卒業生像」を確立し、教育システムの方向性となるよう望んでいる。
100年以上にわたり、ニューヨーク州の高校生にとって通過儀礼であったリージェンツ試験は生徒や家族から批判にされされてきた。今後も引き続き実施し、卒業要件を満たすための選択肢として残すものの、これまでのように全ての生徒に合格を義務付けるものではなくなる。ニューヨーク州は教育実施基準として、卒業試験を義務づけてきた数少ない州の一つだ。ただ、こうした試験と学力向上の関連性は明確になっていない。(11日、チョークビート)