モバイルIDの提供開始ーDMV
運転免許証と同じ役割果たす
ニューヨーク陸運局(DMV)はこのほど、安全なモバイルIDの提供を始めた。スマホからダウンロードすれば、州発行の運転免許証や身分証明書と同じ役割を果たすことができる。アイフォン、アンドロイドいずれのスマホからでもダウンロードが可能だ。
陸運局によれば、連邦運輸保安局と提携したことで、ジョン・F・ケネディ、ラガーディアの両空港から飛行機で出発する人は、セキュリティ・チェックポイントや全米20以上の空港でモバイルIDを活用できる。当局は、安全な旅行をより簡単にするための取り組みだと位置付ける。TSAのチェックポイントでは、モバイルID所持者はIDリーダーでスマホをスキャンすれば、TSAが要求している情報をスマホに表示させることができる。利用できるチェックポイントには、モバイルIDを受け付けることを示す標識を設置するという。
DMVの広報担当者は「ニューヨーク州のモバイルIDは、ダウンロードさえすれば、どこでも使える」と強調。既にモバイルIDを受け入れている他州で、同州のモバイルIDが生かせるとしている。今後、レストランやバーでもIDとして使えるようになるという。とは言え、当面は「運転免許証やIDを携帯し続けるべきだ」と警鐘も鳴らしている。(11日、ゴッサミスト)