7日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク市議会の議員らが同日、市の公立校全てにエアコンディショナー(AC)を設置し、その費用を市の予算から捻出するようビル・デ・ブラシオ市長に求めるキャンペーンを開始した。
市教育局(DOE)の調べによると、現在市内にはACがない学校が1178あり、教室数では1万985に上る。これら全てにACを設置すると、その費用は2500万ドル(約28億5千万円)かかるという。さらに電線設備工事にDOEの運転資本資金から1億ドル(約114億円)の支払いが必要となる。
キャンペーンの支援者は、ACの設置率には地域差があり、裕福な家庭が多い学区では保護者会が資金集めをして設置する一方、低所得家庭の多い学区ではそれができないと説明する。このため、マンハッタン区でACのない教室は947あるのに対し、クイーンズ区は4002、ブルックリン区は3478に上るという。
代表のブラッド・ランダー議員は、「開校当時は、現在のような暑い日はほとんどなかった。今は学年末の5月や学年初めの9、10月にも暑い日が続くので、ACがなければ学業に専念できない」と訴えている。