子イヌ繁殖工場禁止へ NJ州議会で法案通過

 16日付のニューヨーク・ポストによると、ニュージャージー州で営利目的の子イヌ繁殖工場(パピーミル)を禁止する法案が議会を通過したことが、同日までに分かった。クリス・クリスティ知事が承認すれば法律として制定される。
 同州では2015年、ペットショップに子イヌの仕入れ元を明示するよう義務付けるペット購入保護法が成立している。今回の法案はそれを厳重にしたもので、ペットショップはパピーミルから仕入れた子イヌを販売することができなくなる。さらに、動物救援組織やシェルターなどが報酬を払ってブリーダーやブローカーからイヌやネコを受け取ることも禁止する。
 この法案を共同提供したレイモンド・J・レスニアック上院議員は法案内で、「繁殖工場には愛護の精神が欠けており、動物たちは病気がちで問題がある」とし、ペット購入保護法成立後もこうした工場で繁殖されたイヌやネコが依然として大量に販売されている現状を指摘。動物愛護協会によると、全米に約1万のパピーミルが存在し、年間240万匹の子イヌが繁殖されているという。
 レスニアック上院議員は、「知事が拒否権を行使すれば、それを議会で覆してでも法律にする」とフェイスブックに投稿した。

Mike Lavoie

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