ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は16日、世界最大級のテクノロジー企業コンテスト「GENIUS NY」の最優秀企業を発表し、州中央部のシラキュース市にオフィスを構えるシステム会社、オート・モデリティ社が選ばれた。
GENIUS NYは州の経済発展を促進する部門、エンパイア・ステート・ディベロップメント(ESD)が開催するコンテストで、最優秀企業には100万ドル(約1億1千万円)の賞金のほか、プログラミング開発や従業員用の住宅手当に使える給付金なども贈られる。同社は周辺の環境や雰囲気を感知する総合的な知覚情報処理システムの開発に取り組んでおり、同社の技術が州の経済発展に役立つことが期待され、今回の選出に至ったという。
コンテストに参加した企業は全て最近ニューヨークに拠点を移したばかりの企業で、ESDのハワード・ゼメンスキー会長は「このコンテストを通して企業を支えることができてうれしい」と話した。
クオモ知事も「スタートアップ企業への投資は州の未来への投資でもある」と話しており、「イノベーションや起業家たちを呼び込むためにも、来年に第2回開催を予定している」と言及した。