23日付のニューヨーク・ポストによると、昨年度ニューヨーク市の公立小学校の児童(5~10歳)が起こした性的いたずらの件数は、中学校や高校の生徒より多かったことが市教育局(DOE)の調査でこのほど明らかになった。
DOEによると、小学校で発生した性的いたずらは1337、暴行は354、負傷を伴う暴行は3849、物を使用し負傷を伴った暴行は523件報告された。一方、中学と高校を合わせた件数ではそれぞれ890、259、2552、415件で、いずれも小学校での発生件数の方が多かった。
小学生の数が50万3770人で、中学と高校の生徒数は合わせて46万5264人と多少の差はあるものの、小学校での性的いたずらや非行件数の多さは軽視できない。
公立学校で発生した非行は全てDOEに報告され、DOEがニューヨーク州のガイドラインに基づき分類し、州政府へ報告する決まりになっている。ガイドラインの中には、他人の体に触れるというものから不適切で性的な悪ふざけなどが含まれている。
DOEの担当者は調査結果について、「小学生による非行は、年齢が低く他人との交流経験が乏しいために起き、ささいなものが多い」と説明している。