26日付のCBSニューヨークによると、韓国のソウル市郊外にある食肉用飼育場から救出された46匹のイヌが25日、ジョン・F・ケネディー国際空港(JFK)に到着した。
救出作業に当たった国際動物愛護協会のケリー・オメラさんによると、イヌは金属製の檻の中で飼われており、非人道的な扱いを受けていたという。オメラさんは、「現場は真っ暗で、見えるのは闇の中に光るイヌの目だけだった」と明かし、「不衛生で悪臭が充満する中で24時間暮らすなんて残酷だ」と状況を語った。
救出されたイヌたちは、今後ニューヨーク、ペンシルベニア、メリーランド州のシェルターに移送される。こうしたイヌはトラウマを抱え人間不審に陥る場合が多いため、シェルターでは人間から餌をもらう、一緒に散歩するといった基本的な訓練を受けていく。州のシェルター担当者は、「人間を怖がらなくてもいいと理解するまでリハビリを続ける」と説明した。
韓国には、こうした食肉用のイヌ飼育場が2万カ所近く存在する可能性がある。同協会では、2015年から825匹のイヌを救出してきた。目標はこうした飼育場の撲滅することで、今後も救出活動を続けていくという。