28日付のPIX11によると、ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PA)の警官らが、マンハッタン区のポートオーソリティー・バスターミナルで同性愛者と思われる男性らに的を絞り不当逮捕を繰り返していたことが差別に当たるとして、被逮捕者らの代理団体が27日、同区の連邦裁判所に集団訴訟を起こした。
弁護士事務所ウィンストン&ストロウンLLPなどを原告とする起訴状によると、PAの警官らは、同バスターミナルのトイレを使用していた同性愛者とみられる男性らを、公然わいせつ罪などの根拠のない容疑で逮捕していたという。
原告は、「PAの警官は、性的指向に基づいた人種差別により、同性愛者とみられる男性に的を絞った逮捕を行い、生活の質に関連した逮捕の統計数値を上げている」と批判。世間に知られ恥ずかしい思いをすることや、高額な弁護士費用、実刑判決などを避けるため、被逮捕者のほとんどが最終的には司法取引でより軽い罪への変更と引き換えに罪を認めざるを得なくなることを知っているため、PAの警官らはそのような的を絞った逮捕を続けていると訴えた。
原告側は、このような不当逮捕をやめることと、損害賠償などを請求している。