イヌ使いヘロイン密輸 ケージの底に100万ドル相当

 27日付のニューヨーク・ポストによると、クイーンズ区のジョン・F・ケネディー国際空港(JFK)で14日、プエルトリコから輸送されたイヌのケージの底部分から100万ドル(約1億1千万円) 相当のヘロインが発見され、引き取りに現れた男2人が逮捕されていたことがこのほど明らかになった。
 同区検察局によると、アメリカン航空の貨物部へイヌを引き取りに現れたのはニューヨーク州パットナム郡在住のカルロス・ベタンコート・モラレス被告(27)で、ケージに入ったイヌをカートに乗せビルから出てきたところ、警察に身柄を拘束された。イヌが入っていた重さ86ポンド(約39キログラム)のケージの底部分からはヘロインが入ったビニールの包み10個が発見され、それぞれの包みには「ナイキ」のロゴマークと星のマークが記されていたという。
 また、モラレス被告とともに逮捕されたブロンクス区在住のサミュエル・シーブルックス被告(35)は、調べに対し「カルロスとは数時間前に会ったばかりで、空港までの行き方を教えただけだ。荷物のことは何も知らない」と供述している。
 両被告は共謀罪と規制薬物所持の容疑で逮捕、起訴され、有罪となれば最大20年の懲役刑が科せられる。

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