共同通信
【パリ共同】パリ五輪第16日の10日、陸上で女子やり投げの北口榛花(26)=JAL=が優勝し、マラソン以外では日本女子初の金メダルに輝いた。レスリング女子で初出場した62キロ級の元木咲良(22)=育英大助手=も優勝。日本勢の金メダルは計18個、メダル総数は43個となり、いずれも海外開催の五輪での最多記録を更新した。これまでの海外五輪での「金」の最多は2004年アテネ大会の16個だった。
近代五種男子の佐藤大宗(30)=自衛隊=が銀メダルを獲得。歴史が長い伝統競技で男女を通じて日本勢初の表彰台に上がった。
レスリング男子フリースタイル74キロ級の高谷大地(29)=自衛隊=も銀メダル。
レスリング男子フリー65キロ級の清岡幸大郎(23)=三恵海運、女子76キロ級の鏡優翔(22)=サントリー=はともに決勝進出で「銀」以上が確定。
ゴルフ女子の山下美夢有(23)と、新競技ブレイキンで男子の半井重幸(22)=ダンサー名・SHIGEKIX、第一生命保険=はともに4位だった。
北口榛花の話 うれしいじゃ足りない、言葉にできないくらいの気持ち。すごい選手ばかりなので、重圧を与えられるように1投目から絶対にいきたいと臨んで、有言実行できた。夢の中では70メートル投げられていたので悔しい部分もあるけど、また頑張って現実にできるようにしたい。
佐藤大宗の話 応援が力になった。みんなで勝ち取ったメダルだと思っている。ゴールテープを切るまで攻め切れた結果。今までやってきたことは間違いではなかった。日本人初のメダルを取れたことは誇りに思う。
高谷大地の話 これが高谷の歩んできた道かなと思う。決勝でフォール負けするのも僕らしいかな。勝ち負けは出たとしても、お祭りのようにみんなで騒げる。最高の試合、最高の大会だなと思った。
元木咲良の話 いろんな人の力を借りて、支えてもらった。金メダルを取ることができて本当にうれしい。私だけがもらうのは申し訳ないくらい、たくさんの人にお世話になった。みんなに分けてあげたいくらい大きいメダル。
山下美夢有の話 ちょっと今は何も考えられない。メダルを目指してやっていたので、結果4位はあまり良くない。プレッシャーは特にそこまでなかったが、粘ることができなかったのは自分のミス。9番と16番のダブルボギーがもったいなかった。