3月31日付のニューヨーク市警察(NYPD)ニュースによると、マンハッタン区のマディソン・スクエア・ガーデンで同日NYPD警察学校の卒業式が行われ、640人以上が晴れて警官の仲間入りを果たしたという。
卒業式には市政府関係者、NYPD幹部、家族や友人らが参列し、新米警官の誕生を祝福した。卒業生の出身国は39カ国、また使用される言語は53カ国語。そのうち55人は軍役の経験を持つという。
NYPDでは、公務員試験合格者に対し身体検査や心理テストなどを行って警察学校の入学者を選考する。入学すると少なくとも6カ月のトレーニングを受けることになり、法律や行動科学の授業に加え、運動実技、銃の取り扱い、心肺蘇生法(CPR)などの緊急措置方法も学ぶ。最近はテロやコンピューター犯罪などに関する講義もある。4つの分野でテストを受け、それぞれ75%以上の成績を収めた者が、卒業資格を得る。
卒業式を取り仕切ったNYPDのジェームス・P・オニール本部長は、警察学校卒業という「偉業」を讃えたが、「ここから一歩外に出たら、人々の安全を守ることに知恵を絞り、それがわれわれ警官の使命であることを忘れてはならない」と厳しい口調で語り、激を飛ばした。