3日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク州都市交通局(MTA)は同日、マンハッタンとブルックリン区を結ぶカナージートンネルの修復工事のため、2019年に一時閉鎖が予定されている地下鉄L線の閉鎖期間が、当初の計画よりも短縮されることを発表した。
MTAの理事会は投票を行い、4億7700万ドル(約530億円)を費やし、当初計画されていた18カ月間よりも短い15カ月間をかけ、同トンネルの工事を行うことを承認した。工事は19年4月から開始される予定。工事を請け負う2社のうち、米同時多発テロで被害を受けた駅の復旧工事を担当し、その工事が遅れたジュドロウ・コントラクティングについて理事の一部が懸念を示していたが、当局は、ジュドロウ社が最良の選択であり、期限までに工事を終了することを保証した。
同トンネルは、12年に米北東部を襲ったハリケーン・サンディにより被害を受けて浸水したいくつかの地下鉄用トンネルのうちの1つで、数千フィートに及ぶ崩れかけた壁の解体と交換が必要とされている。
MTAは、L線閉鎖に伴う代替手段を明確にしておらず、L線を利用するブルックリン区の住民らは懸念を募らせている。