木造巨大屋根「リング」つながる

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共同通信
2025年大阪・関西万博会場のシンボルとなる木造巨大屋根「リング」。一つの円環としてつながった=21日午後4時28分、大阪市の夢洲(共同通信社ヘリから)

 2025年大阪・関西万博会場のシンボルとなる木造巨大屋根「リング」が21日、一つの円環としてつながり、日本国際博覧会協会(万博協会)が記者団に公開した。1周約2キロ、高さ最大約20メートルで木造建築物としては世界最大級。吉村洋文大阪府知事は万博協会に対し、リングの愛称を公募するよう提案したと記者会見で明らかにした。

 エレベーター設置や植栽を含む全工程の完了は来年2月を予定。梁が柱を貫く伝統工法「貫接合」を用いて、木材約2万7千立方メートルを組み上げた。この日は最後の工程となる上部の歩行者用スロープ設置作業を実施した。

 会期後は解体予定で、一部は再活用を検討している。