【7日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市警察(NYPD)は今月末から、夜間パトロールを担当する警官約2000人を対象にボディーカメラの試験的な導入を開始する。
ボディーカメラの導入は、連邦裁判所が2013年、当時のNYPDが導入していた職務質問方法「ストップ・アンド・フリスク」を違憲として裁決した際に併せて命じていた。当時、全米内でボディーカメラの装着を導入した警察はほとんどなく、過去3年間に、警官が丸腰(武器を不所持)のアフリカ系米国人を殺害する事件が相次いで発生したことや、ニューヨーク市、テキサス州ダラス市、ルイジアナ州バトンルージュ市で警官が職務質問時などに被疑者を殺害したことから、全米で急激に導入が進んだ。
NYPDはこれまで、電源を入れるタイミングや、市民に撮影を告げる手順、撮影された動画の保管期間などについて議論、一般市民2万5000人と警官5000人に調査を行い、その意見を反映したという。
カメラの電源は、逮捕、召喚状発行、車両への停止命令、容疑者とのやりとり時のみに入れることが許可される。ビル・デ・ブラシオ市長は、19年までに2万3000人の巡査全員に装着させると発表した。