【7日付ニューヨークタイムズ】ブルックリン区の3つの医療施設の医師ら13人が7日、約630万錠のオピオイド系鎮痛薬オキシコドンを共謀して不正に処方し、2400万ドル(約27億円)以上の利益を得ていたとして逮捕された。
米麻薬取締局(DEA)およびニューヨーク市警察(NYPD)などが共同で行った数年間にわたる捜査によると、ラザー・フェイジン被告は2012年、経営する同区ケンジントンのパークスビル・メディカル・ヘルスおよびクリントルヒルのLFメディカルサービシズで、同薬を処方するための医療スタッフの採用を開始。同被告とそのスタッフらは、12~17年にわたり、2施設で370万錠以上の同薬を処方し、1600万ドル(約17億7500万円)以上のメディケイドおよびメディケアの払戻金を受けていた。
同施設に務めていたポール・マククラング被告とファン・カベザス被告などの医師らは13年、別の医療施設を開設、2600万錠のオキシコドンを処方し、800万ドル(約8億8800万円)の払戻金を受けていた。元ニューヨーク州議会下院議員のアレック・ブルック=クランシー被告は、不要な尿サンプルの臨床検査を行って払戻金を請求し、同薬が処方できるように検査結果を改ざんするなどしていた疑いがもたれている。