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共同通信
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愛知県蒲郡市で一家5人が生き埋めとなった土砂崩れで、市は28日、現場から救出された70代女性が亡くなったことを明らかにした。現場で男性を発見したが、年齢、容体ともに不明。見つかったのは40代の女性2人と合わせ4人となり、消防や県警、陸上自衛隊などは安否が分からない1人の捜索を続けた。
同市消防本部によると、土砂崩れに巻き込まれたのは70代夫婦と40代の長女と次女、30代の長男の計5人。長女ら40代の女性2人は重軽傷を負った。
中部地方整備局は28日、緊急災害対策派遣隊(TEC―FORCE)を現地に出した。ドローンで上空から撮影し、映像を基に救助の支援や応急対策を検討する。
県は、土砂崩れが発生した27日にさかのぼって蒲郡市に災害救助法を適用することを決めた。
現場は土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域などに指定されていなかった。県によると、住宅近くの斜面の傾きが、指定の条件に満たないとの判断があったという。