【9日付ニューヨークポスト】「警察医」であること示すカードを表示した車が警察関係の公務でないにもかかわらず、ニューヨーク市内の消火栓脇や駐車禁止区域に駐車し、問題となっている。
同カードは、ニューヨーク州警察官相互援助組合が警察医に発行するものだが、現状、年会費400ドル(約4万4000円)を支払えばどんな医師でも入手可能だという。州内で約2000人の医師が同カードを持ち、「警察関連の公務」にのみ使うとの条件だが、実際には遵守されていない。
マンハッタン区ワシントンハイツで先週、消火栓脇に駐車していたベンツのダッシュボードにも警察医のカードが置かれていたが、近隣住民は、この車は近くにあるクリニックの医師のものだとし、「ほとんど毎日、この消火栓脇に駐車する」と指摘。「警察の公務でないことは明らか」と批判した。
同クリニックは、肥満治療専門のコンスタンティノス・ザルカダスさんが経営しているが、当人は休暇中で不在。マネージャーは、車を止めるのは医師付きの運転手の仕事で、なぜ違法駐車をしているかは分からないと述べた。住民たちは、この問題で1年も警察に 苦情を申し立てているが、「なしのつぶてだ」と憤る。