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共同通信
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「やっと最初の商品を届けられる」。東京から石川県輪島市へUターンし、輪島塗の伝統技術を生かしたアクセサリーの販売事業を立ち上げた浦出真由さん(43)。能登半島地震で被災し、今年2月に納品予定だった漆塗りのブローチが損壊したが、仲間の職人と協力し、8月下旬に初めての商品を発送した。
浦出さんは輪島で漆芸家の家庭に育った。進学のため上京し、卒業後は東京でインテリアショップの商品開発やカタログ制作などに携わった。
2022年の帰省時、輪島塗職人が、新たなものづくりに挑戦する姿を見て、自分に何ができるか悩んだ末、輪島塗を楽しめるアクセサリーを考案。昨年8月輪島に戻り、会社を興した。