【11日付CBSニューヨーク】古いテレビやパソコンなど、家電ごみを路上で回収し、リサイクルに回すプログラムがニューヨーク市内で広く実施される。
スタッテン島で試験的に実施したところ好評だったため、市内全域への拡大が決定した。同プログラムは、電化製品メーカーの業界団体がスポンサーとなるため、市民に直接的な負担は掛からない。回収日の前日に路上に家電ごみを出すと、翌日には市清掃局のトラックが回収に来るシステムで、同局に連絡し、特別に回収を依頼することもできる。こうした家電ごみは回収後、リサイクルに回される。
電化製品には金や銅などの金属が使われている他、鉛、水銀、カドミウムといった有害物質も含まれており、埋立地に捨てられた場合は環境問題に発展する場合もある。
ビル・デブラシオ市長は11日、スタッテン島で「短期間に1万1000点の家電ごみが集まった。このプログラムがなければ、全て埋立地に捨てられていた」と述べ、同プログラムの意義を強調した。
市は今後3年でブロンクス、ブルックリン、クイーンズ区内で対象地域を拡大する。市は、コンピューターなどに含まれる個人情報は捨てる前に消去することを推奨している。