静岡通園バス置き去り死から2年

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共同通信
園の駐車場に設置された献花台で手を合わせる男性=5日午前、静岡県牧之原市

 静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が通園バスに置き去りにされ、熱中症で死亡した事件は、5日で発生から2年となった。8月31日、報道各社の取材にオンラインで応じた千奈ちゃんの父親(40)は「(園を)恨む気持ちは今でも強く残っている」と心境を明かした。

 三回忌法要を営んだという父親は事件から2年を迎えることについて「これからも悔しさを忘れることはない」と話した。園や園の関係者に対して損害賠償を求める民事訴訟の準備を進めているという。

 5日、園の駐車場には献花台が設置され、遺族や訪れた人々は手を合わせ千奈ちゃんの死を悼んだ。静岡市葵区で放課後デイサービスを家族経営する鳥羽友貴さん(37)は「あってはならない事故。こんな暑い中、バスに何時間も放置され、どれだけ苦しかっただろう」と涙ながらに語った。千奈ちゃんと同じ年代の孫がいるという岐阜県大垣市の高橋真智子さん(65)は「天国でも楽しくしていてほしい」と話した。