廃墟化の桟橋、再開発で活気取り戻す 生まれ変わったNYの5選を紹介

 

廃墟化の桟橋、再開発で活気取り戻す

生まれ変わったNYの5選を紹介

ペプシコーラの看板が目をひくGantry Plaza State Park(photo: 本紙)

かつて船荷の積み下ろしでにぎわったニューヨーク市の桟橋(ピア)は、製造業の衰退により廃墟化した。ところが、桟橋の多くは再開発により生まれ変わった。ニューヨークタイムズは8月31日、活気が戻った市内5区の桟橋を紹介している。

Gantry Plaza State Park(クイーンズ区)は、名前の由来となったガントリーと呼ばれる貨物船の荷揚げに使われた設備が今も数台残り、古い線路も点在する。マンハッタン区を臨める公園には、ダンスの練習をする若者や子ども連れ、カップルが訪れる。ブルックリン区のAmerican Veterans Memorial Pierは、スタテン島へのフェリー乗船者で活気があったが、1964年のヴェラザノナローズ橋開通で荒廃した。夕暮れ時の桟橋から眺める橋、自由の女神、スタテン島、ジャージーシティのスカイラインは絶景。

Christopher Street Pier(マンハッタン区)は、70~80年代、貧困層やLGBTQのたまり場として知られた桟橋。いまや高級化したグリニッジビレッジに近いこのピアは、富裕層のオアシスになっている。スタテン島のOcean Breeze Fishing Pierは20世紀初頭、海岸沿いの歓楽街として栄えたものの、廃墟化。2003年オープンのピアの先端からはクルーズ船が見え、イルカやクジラが現れることもあるという。Hunts Point Landing(ブロンクス区)は、工業地帯の面影が残る地域だ。対岸にはラガーディア空港とライカーズ島が臨め、釣りもできる。

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