元全日本柔道連盟強化指定選手・石川慈さんが講演会 ニュージャージー日本人学校

 

元全日本柔道連盟強化指定選手
石川慈さんが講演会

ニュージャージー日本人学校

 

石川さんの柔道家としての経験談や温かいメッセージに耳を傾ける生徒たち

 

ニュージャージー日本人学校(櫻井幹也校長)の中等部21人は8月16日、Global Kids Judo Network の代表で、10年間にわたり全日本柔道連盟強化指定選手だった石川慈(いしかわ めぐみ)さんによる講演会を開催した。

 「安定より挑戦!Nothing is Impossible!! ~何も持たない柔道家の未開の大地アメリカ開拓記~」と題した講演では、石川さんが柔道でオリンピック出場を目指し血の滲むような努力した日々、ユニバーシアード大会で優勝を果たした経験、その後、オリンピック金メダリストに勝利するも、リオデジャネイロオリンピック最終選考で敗戦し、オリンピック出場の夢を絶たれた苦い経験など、柔道家としての喜びや苦労を終始ユーモアを交えながら語った。また石川さんは、自身が中学生の頃、柔道と本気で向き合うきっかけとなった出来事が今の自分につながっているとして、「中学時代の今は勉強はもちろん、どんなことにも挑戦することをためらわない」と激励した。講演後は、教師や生徒を相手に実際に寝技や抑え込みなどを披露。生徒たちは最初、一流選手の技に圧倒された様子だったが、生徒同士で技を掛け合う場面では終始楽しそうに取り組んでいた。

石川さんは現在、イリノイ州シカゴで新たな挑戦を始めている。「海外で生活できている特別な時間を大切にしてほしい」と生徒たちへの熱いエールで講演をしめくくった。

 「何かをやりたいとか、やってみたいという気持ちがあれば、諦めずに進んで取り組むことの大切さを今日の講義で改めて感じた」との生徒の感想にもあったように、彼らにさまざまな示唆を与え、生徒1人ひとりに自らの無限の可能性を信じさせる素晴らしい講演会だった。
(情報・写真提供: ニュージャージー日本人学校)

 

石川さんが得意とする寝技に、手も足も出ない生徒たち

 

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