「乗客は引きずり降ろしません」 港湾局警察が方針を確認

 【14日付FOXニュース】ニューヨーク・ニュージャージー港湾局警察(PAPD)のマイケル・フェドルコ本部長は13日、管轄する3空港(ジョン・F・ケネディー国際空港、ラガーディア国際空港、ニューアークリバティ国際空港)の警察司令部に指令書を送付し、「オーバーブッキングを理由に警官が乗客の身体に触れて強制的に降機させる行為は禁止」すると発表した。
 同本部長は声明で「航空会社から乗客を降機させるよう支援を求められた場合には、各司令官が当該事項は航空会社の内部問題で法の執行対象に該当しない旨を会社側に伝える。PAPDはこうした要求には対応しない。ただし要請については個々に状況を精査する」との方針を明らかにした。
 港湾局の広報担当によると、今回の指令は既存の方針を確認したものであり、各航空会社もこの方針については認識済みだという。
 同指令は、シカゴ・オヘア国際空港で9日、オーバーブッキングを理由に、既に着席していた乗客を空港警官が機内から無理やり引きずり出し負傷させた、「乗客引きずり降ろし」事件を受けてのもの。
 同事件では、運航会社であるユナイテッド航空と空港警察に世界中から非難が集まっていた。

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