TikTokで台無しのNY名所
オーバーツーリズムのスポット8選
TikTok投稿目的の観光客が押し寄せ、お気に入りのスポットが様変わりしてしまったという経験はないだろうか。ニューヨークでも、ビデオ撮影目当ての人々によるオーバーツーリズム(観光公害)が起きている。10日、タイムアウトがそうした台無しになったスポットを読者に聞いてまとめた。
DUMBOの「ワシントンストリート」は、もともと静かな散歩道。マンハッタン橋を撮影できる絶景スポットとあって、観光客が占拠して今では歩行もままならない。チャイナタウンの「Wa Fung No.1」。ローストポークが地元民に愛されていた家族経営の店。今や行列が半ブロックはできる。ほとんどはヨーロッパからの観光客だ。「メトロポリタン美術館」も、アートを鑑賞しに来る人より、アートの前に立つ自分を撮影しに来る人の方が多い。
クイーンズ区アストリアの「Hamido Seafood」。鮮魚を自分で選べるレストランとして人気があった。TikTok上のあるビデオに80万人の「いいね」がついて、人気はうなぎ登り。ブロンクス区の「Joker Staircase」は、2019年の映画「ジョーカー」で主人公役のホアキン・フェニックスが小躍りしながら降りてくる階段。TikTokでも取り上げられて聖地になった。また、タイムズスクエアの「Olive Garden」はチェーン店なのに、なぜか観光客が集まって来る。いいイタリアンレストランなら他にたくさんあるのに。
毎週土曜に開催のブルックリン区「Smorgasburg」。この屋外フードマーケットはTikTokで取り上げられるまではそんなに混んではいなかった。ルーズベルト島の「トラムウェイ」は、同島とマンハッタン区の住民用ロープーウェー。片道が地下鉄料金と同じ2.90 ドルとあって今や観光客に人気。TikTokでは日没時に乗ることを勧めているので、この時間帯は避けることにしよう。
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