居眠り客ねらうスリが多発 地下鉄L線、ポケット切る手口

 【19日付NBCニュース】地下鉄L線でこの2カ月間、眠っている乗客をねらったスリが多発しているのを受け、NYPDは貴重品などの持ち物から目を離さぬよう、市民に注意喚起している。
 NYPDの発表によると、同線でのスリは2月18日以降7回発生しており、今月2日には数時間のうちに3人の乗客が被害に遭ったことが分かっている。全ての犯行が午前2時から5時の間に発生しており、被害者のポケットをナイフのようなもので切り、財布や携帯電話、クレジットカードなどを盗み取る手口だった。未明から明け方に起きたスリ事件ということもあり、被害者の多くが電車の中で眠っており、被害に遭っていることにも気付いていなかった。そのため、NYPDは無防備な乗客に的を絞った犯行とみており、地下鉄の中では眠らずに貴重品などの管理には十分な注意を払うよう呼び掛けている。
 防犯カメラの映像には革のジャケットを羽織り、ニューヨークヤンキースのロゴが付いた野球帽をかぶった男が逃走する姿が映っている。男は30代とみられ、身長は約5フィート10インチ(約178センチメートル)。20日午前の時点で犯人は捕まっておらず、NYPDは男の行方を追っている。

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