「安心崩壊」保護者に不安

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共同通信
日本人学校に通っていた男子児童が刺殺された事件から1週間、現場の近くを歩く子ども=25日、中国広東省深セン市(共同)

 【深セン共同】中国広東省深センで日本人学校に通う男子児童(10)が刺殺された事件から25日で1週間。学校は23日からオンラインで授業が再開したが、登校再開は10月1日からの国慶節(建国記念日)の連休以降となる見通しだ。安全確保が最優先だが、保護者は「深センは大丈夫という安心感が崩れてしまった」と不安に包まれている。

 日本人を狙った犯行との見方が強いが、中国当局は犯行動機などは明らかにせず「偶発的な個別事案」と説明している。学校周辺では多数の私服警察官が配置され厳重な警備が続いているが、「真相が分からないとさらに不安が募る」(別の保護者)との声が上がる。

 一部の駐在員は連休を前に家族を一時帰国させたという。

 子ども2人を市内のインターナショナルスクールに通わせる40代の日本人女性は「事件まで中学生の子は1人で電車通学させていたが、今は3人一緒に行動している。日本人であることを初めて危険だと感じている」と話した。