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共同通信
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【ニューヨーク共同】国連総会の一般討論演説が24日、米ニューヨークの国連本部で始まった。バイデン米大統領が登壇し、ウクライナに侵攻するロシアなどの「侵略に立ち向かう」と述べ、国際秩序の擁護を訴えた。また、イスラエルとレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの交戦激化に関し「全面戦争は誰の利益にもならない」として緊張緩和を求めた。
バイデン氏は「ウクライナが平和を勝ち取るため、支援の手を緩めてはならない」と語り、支援継続の重要性を強調。パレスチナ自治区ガザに関しては「状況は悪化しているが、外交的解決はまだ可能だ」と述べ、停戦交渉妥結の必要性を訴えた。
ガザ戦闘はレバノンに拡大し、ロシアはウクライナ侵攻を続け、国際情勢の緊迫が続く中で国連の協調主義や米国の指導力が問われている。
一般討論の冒頭でグテレス事務総長は「私たちの世界は嵐の中にある」と述べ、気候変動やガザ戦闘などに危機感を表明。中東情勢の緊張激化に懸念を示し「レバノンをもう一つのガザにするわけにはいかない」と強調した。