NYの「おいしい水」が品質低下?
水がめで8カ月間の修理工事
ニューヨーク市が誇る水道水の美味が当面の間、変わるかもしれない。市の飲料水の約90%を供給する水がめ、キャッツキル山脈を源流とするデラウェア水道橋で8カ月間、修理工事が行われるため、水量が一時的に約半分に減少。通常はほとんど使われていない供給源がその差を埋めることになる。ニューヨークタイムズが9月30日、伝えた。
今回の工事を受け、ニューヨーク州の5つの郡にまたがる水源が一時的に失われる。残りの約10%を供給し、同じキャッツキルにあるアショカン貯水池などが、工事期間中に不足する水の一部を補う。環境保護局は声明で「ペットボトル入りの水のブランドが違えば、味も少し異なるようなものだ」と説明。市の水道インフラに関わる重要な修理であり、水質の安全性は担保されるものの、市民が普段慣れ親しんでいる味とは異なる恐れがあるという。
100年近い歴史を持つデラウェア水道橋は、ニューヨーク市北部のキャッツキル地方からヨンカーズにある主要貯水池まで、総延長は85マイルに上る。1990年代、水道橋の2.5マイル区間など2カ所で漏水が見つかり、1日当たり最大3500万ガロンの水が失われていた。それを防ぐための最終段階の工事に位置付けられる。
編集部のつぶやき「鉄管ビール」
ニューヨークの水は蛇口から注いでそのまま飲んでも、ご飯を炊いても全く問題はないですが、「気休め」として市販のフィルターを蛇口に取り付けています。うちの父母は水のことを「鉄管ビール」と呼んで、暑いときなどはとくに「これがいちばん」とグビグビ飲んでました。ニューヨークの鉄管ビール、どんな味変になるのか楽しみです(AK)。
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