石破首相、米大統領と電話会談

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共同通信
首相官邸に入る石破首相=2日午前

 石破茂首相は2日午前、バイデン米大統領と電話会談した。日本政府関係者が明らかにした。首相が外国首脳と電話会談するのは1日の就任後初めて。新閣僚は就任の記者会見に臨み、抱負や課題について見解を示す。首相が検討を指示する物価高に対応した経済対策や、地方創生の基本構想策定、厳しさを増す安全保障環境への対応など主要政策課題に着手。9日衆院解散、27日投開票の衆院選を見据え、石破内閣が始動した。

 岩屋毅外相や加藤勝信財務相は前任との交代式を予定。村上誠一郎総務相、伊東良孝地方創生担当相は、記者会見で意気込みを語る。平将明デジタル相はマイナンバーカードに保険証機能を持たせた「マイナ保険証」の一本化普及への対応について考えを示す。

 首相は4日に予定する所信表明演説の構想を練る。7日から衆参両院で始まる各党代表質問に向け、国会論戦の準備を進める。

 野党は派閥裏金事件の実態解明や再発防止策をただす構えだ。首相は1日の会見で、衆院選の日程を表明しており、与野党の攻防は激しくなる。

バイデン米大統領と電話会談し、記者団の取材に応じる石破首相(右)=2日午前、首相官邸