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共同通信
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2012年12月に9人が死亡した中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故を巡り、中日本高速道路(名古屋市)の縄田正社長は3日、就任後初めての遺族説明会で、事故原因の再調査は実施しない社の方針を改めて示した。参加した遺族らは「事故の真相を知りたい」と不満をあらわにした。
遺族説明会は東京都八王子市にある中日本高速の研修施設で開催。中日本高速が事故防止や安全対策の取り組みを説明した。死亡した4人の遺族計9人が出席し、事故の具体的な経緯や原因の具体的な調査を求めた。
6月に就任した縄田社長は、国交省の調査結果が出ているとして追加調査はせず、「事故の記憶と経験を風化させず、安全啓発に関する社員教育を継続する」との考え方を示した。
長男重之さん=当時(27)=を亡くした茨城県の森和之さん(73)は「どうして悲惨な事故になってしまったのか真相を納得する形で知りたい」と訴えた。
事故はトンネル内で天井板が落ちて車3台が下敷きになり9人が死亡、3人が重軽傷を負った。