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共同通信
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衆院選の公示を3日後に控え、与野党7党のトップが一堂に会して12日に開かれた討論会では、自民党派閥裏金事件への対応や、裏金を受け取った前議員の公認問題が取り上げられた。石破茂首相は政策活動費を「現行法では合法だ」と繰り返し主張。野党は、裏金議員の推薦を決めた公明党の判断も追及した。
討論会は日本記者クラブ主催。
国民民主党の玉木雄一郎代表は石破首相を指名し「廃止を掲げた政活費を選挙で使うのか」と質問。首相は「違法な使い方はしない」と断言する一方「プライバシーや外国との関係(の問題)が出てくる」と使途公開に後ろ向きな姿勢をにじませた。
クラブ側との質疑応答で、非公認の裏金議員が当選した場合に「追加公認するのか」と問われた石破首相は「いろいろなハンディの中で戦って信任を得た」と早口でまくし立てた。
野党や記者の質問は、裏金議員の推薦を決めた公明の石井啓一代表にも集中。「国民の理解を得られると思うか」と問われ、石井氏は「地元の納得感」など三つの条件を満たしているかどうかで判断していると答えた。